巳年随想(続)

昨晩は巳年にちなんで蛇の随想を書きましたけど、続きを少し。


ヘビにんげんの話に戻りますと、何をもってヘビにんげんと認定するべきなのか。
手足があったらトカゲにんげんではないのか。ではアシナシトカゲにんげんならばどうなのか、などと悩ましくなって参るわけです。トカゲ人間との区別はどのように決まるのか…ちょっと思いつきません。


変身型で、完全にヘビに変化するのであれば、話は多少楽です。
獣人ものの少ないわが国でも変身型ならば例はあります。たとえば安珍清姫道成寺。これは女性がヘビになりますが、逆に、通い婿がヘビだった、とかいう伝承もありますね。この手の異類婚の伝承はいろいろあるわけですけども。
しかし変身型でも、変化したとき手足はどこへ行くのか謎は残るわけですが。痕跡として体内にしまわれるのでしょうか。


また、変化しない半人半蛇というと、ギリシア神話のエキドナは上半身は人、下半身は蛇の姿をしているといわれます。八岐大蛇との類似性が指摘される多頭の水蛇ヒュドラの母ですね。
ギリシア神話には同様の姿の神人が複数登場します。神話上のアテーナイ(アテネ)の初代王も半人半蛇だったとか。
一方、一般にそのような怪物といわれているラミアーは、必ずしもそうでもないようなのですね。
その他、ギリシア神話では、ゴルゴ(ゴルゴン)三姉妹とか、テュポーンとか、蛇+人間の組み合わせは結構あるような。なぜでしょうか。


なんだかまとまらなくなってきたので、今宵もこの辺りで。