更新

3ヶ月ぶりに書庫を更新しました。
なんか調子も多少良くなってきたような気もするので、今年も残り少なくなってしまいましたがせいぜいがんばります。


で、狼女です。
これぞ人狼学の王道、というべきすばらしい書籍です。特に、総説がすばらしい。非常に価値があります。これだけでも買いです。
たとえば、ウェルズ恵子氏は、狼女の物語を、精霊もの、悪魔もの、血筋ものの3つに分けていますが、実に新鮮な観点でした。
獣人の物語をおおむね抑圧されたセクシュアリティに還元してしまうところは、個人的にはどうかなぁと思わなくもないですが、そういう時代背景があることは否定できないですし、現代日本サブカルチャーにおいても、そういう傾向がみられることは否定できません(特にある種のジャンルで(笑))。
それはさておき、なにより、「狼女は、狼でもなく女でもなく、なぜ〈狼女〉なのか」という問題意識に惹かれます。獣人は、獣でもなく人でもなく、ただ〈獣人〉なのです。すなわち、「獣であり人である」のです。嗚呼、獣人万歳。


P.S.
自分で60000踏んじゃった…。