そして世界はレゴになる

ついでなので、レゴについて思ったこと。


レゴの本来の姿って、ミニマルなブロックの組み合わせによる無限の可能性を楽しむものだったはず。
ところが、最近のレゴは、ミニマルなブロックから離れ、ありとあらゆる事象…すなわち、世界のすべてをデフォルメコピー(再現)することを目指すものに変貌しているように思えるわけです。
すなわち、どんな事象も、どんな表現作品も、レゴ化されてしまうのです。
スターウォーズ、アメコミヒーロー、指輪物語、ディズニーキャラクターなどの実例を挙げるまでもなく、版権さえ取れれば、なんでもレゴで代替できてしまいます。今のレゴ・シリーズは、普遍性のあるミニマルなブロックの無限の組み合わせではなく、ごく狭い範囲の情景の劣化再現に特化した専門パーツのカタログになっているように思えます。
ありとあらゆる世界の事象のコピー(代替)が可能だと考えれば、どんなジャンルでも、どんなターゲットでも、設定次第で思いのままです。最近は女児向けのレゴシリーズも出ていることから分かるように、(大前提として、ブロックであることを受け入れられないとダメですが)マーケットのフロンティアはある意味無限といえます。
とりあえず、何かレゴにしたいものの名前の前に、「レゴ」をつけてみましょう(レゴ・スターウォーズのように)。なんでもレゴ化しうることがわかるでしょう。


この世のありとあらゆるネタを取り込み、貪欲に進化し続けるレゴ。
すべての事象、すべての表現作品を、デフォルメして再構築するという、レゴの野望は果てしなく膨張していくのか…。


…とりあえず、オオカミ人間のミニフィグ、単体で売りません?