美しいことは種の保存に有用だったりする

"The new Noah's Ark: beautiful and useful species only"「新しいノアの方舟―美しく有用な種に限る」なる論文が公表されたそうで。
なんでも、パンダやトラといった「美しい」種ばかりが野生保護の恩恵を受けて、生態学的には同等の重要性があるヘビ、カエルなどの「美しくない」種にはなかなか保護が行き届かないんだとの主張だそうです。
まあ、うなずけなくもないですが、生態学的にどうやって重要性を定量化するのかは気になりますね。素人考えですが、生態系の中でどんな価値があるかってことを比較可能な指標にするのはちょっと難儀なんじゃないでしょうか。
いずれにせよ、生態系保護っていうこと自体がそもそも人類の身勝手なんじゃないかなぁと思うわけで(少なくともトラとかを援助したりするのは単なる上羽の嗜好だ)。
人類とその営みも自然の一部、というのであれば、野生動物が人類に対するアピール力「美しさ」を持っているってことも、実は種の保存に有用だ、ってことになりは…しないですかね。