ミミを着ければいいってもんじゃない、という話。

ディズニーランドの土産物の「ミミ」について、思うところがあったのでつれづれなるままに書き綴ってみます。


例の黒い円形の「ミミ」ですが、これを着けることは獣化の一形態なのでしょうか。
まずミッキーマウスが獣人なのかという議論がありますが置いておくとして、仮にミッキーマウスが獣人であったとすれば、獣人の「ミミ」を身につける行為は獣化の一形態であるとも解釈しえます。
一方、ディズニーランド外で「ミミ」を身につけるという行為は、ミッキーマウスなるキャラクターへの同化を意味するのではなく、むしろ、ディズニーランドという非日常的空間を体験したということの証としての意味の方が強いようにも思われます。この場合、獣化の一形態として解釈するべきではなく、ある種の忠誠なり熱狂なりを示す行為であると解釈すべきように思われます。例えば、ロックバンドのファンが、ライブに出かけるときロゴマーク入りのTシャツを着たりする行為など。
このように、外形的には獣の耳を身につけるという行為であっても、獣人の物語とは関連がないのであれば、それは本質的には獣化ではないと考えています。これを敷衍すると、耳しっぽ主義的キャラクターであっても、獣人の物語とは関連がないのであれば、それは(外形的獣人に該当しても)本質的には獣人ではないということです。


ちなみに上羽は、ミッキーマウスは動物キャラクターであって獣人ではないと考えていますが、この辺りについてはまた深い議論があると思いますのでまた別の機会に…。